江差町の魅力
当院が位置する江差町は、豊かな自然と海の恵み、深い歴史など魅力に溢れたところです。
北海道特有の壮大な自然が広がり、美しい海岸線や山々が来訪者の心を捉えます。
新鮮な海産物を堪能できるだけでなく、特に地元で水揚げされた魚介類を使った海鮮料理は、皆さんの記憶にもきっと残ることでしょう。
江差町には、歴史を感じさせる町並みや文化を学べる機会もあり、釣りやハイキング、国民的アニメ「サザエさん」のオープニングで紹介されているかもめ島では、マリンピング施設があり、手ぶらでキャンプ体験といったアウトドアアクティビティも充実しています。
当院へお越しの際は、ぜひこの地の多彩な魅力にも触れてみてください。
北海道初の日本遺産「江差町」
2017年4月28日、江差町が申請していた「江差の五月は江戸にもない-ニシンの繁栄が息づく町-」というストーリーが「日本遺産」に北海道で初めて認定されました。
その年は、全国から79のストーリーが申請され、その中で江差町を含む17のストーリーが認定を受けました。
温暖で暮らしやすい江差
江差町は、北海道の南部に位置し、温暖な対馬海流の恩恵を受けおり、他の北海道地方に比べて雪が少なく、比較的温かい冬を過ごせます
そして、夏は涼しく、一年を通して快適な気候で、観光はもちろんのこと、住むにも適した町として知られています。
また、函館空港から車で約1時間40分の距離にあるため、ドライブがてらのアクセスにも適しています。
江差の街並み
北海道南西部に位置し、美しい日本海に面しています。
海岸線に沿った段丘の下側には、切妻屋根の建物が建ち並び、それらの建物には、屋号を示す簡単な記号が暖簾や看板、壁に描かれています。
町を散策する際には、これらの記号の意味を考える楽しみが加わります。
小路を下り、海へと続く坂道を歩くと、建物が土地の傾斜に沿って階段状に配置され、基礎の石垣には美しい青色の石組みがあり、それぞれに段差が設けられています。
外見は木造のように見えますが、実は寒さから漆喰壁を守る土蔵造りで、建物全体が板で覆われています。
高台に登り、海を背にすると、かもめ島が水平線の彼方に広がります。
いにしえ街道
江差は17世紀以降、日本海航路を行き交う北前船の交易地として栄えました。
中歌、姥神、津花町の地区には多くの歴史的建造物が残っており、これらの地域を「いにしえ街道」として整備しました。
「いにしえ街道」には、明治時代中期から昭和時代初期の北海道の風情を味わえる建物が復元され、電線は地下に埋設されて古き良き景観が保たれています。
ニシン御殿
ニシン御殿は、かつてのニシン漁が盛んだった北海道江差町にある、ニシン漁の利益をもとに建てられた立派な屋敷です。1897年(明治30年)には、驚異の97万トンのニシンが獲れ、それによって多くのニシン御殿が建築されました。しかし、1938年(昭和13年)にはニシンの漁獲量は1万6000トンにまで激減し、1958年にはニシンはほぼ捕れなくなりました。
かつての栄華を今に伝えるニシン御殿は、その後、歴史の証として多くの観光客に親しまれています。
横山家(閉館中)
横山家は、その所在地で始まった漁業、商業、そして回船問屋の歴史を約200年にわたって刻み続けてきました。この家の歴史は、天明6年(1786年)にさかのぼります。
現存する主屋は、およそ160年前に築かれ、その価値を認められて昭和38年には道の文化財に指定されています。今なお、ニシン漁の隆盛時に使われていた日用品や道具が展示され、訪れる人々にその時代の生活の一端を伝えています。
旧中村家住宅
旧中村家住宅は、ニシン漁が盛んだった時代の江差の風景を現代に伝える歴史的建造物で、国指定の重要文化財に認定されています。
元々は近江商人が営んでいた、商業活動と居住機能を兼ね備えた建物で、主屋、文庫倉、下の倉、ハネダシの4棟から成り立ち、これらは「通り庭」と呼ばれる連絡通路で結ばれています。
館内では、かつての生活様式が忠実に再現されており、北前船やニシン漁にまつわる展示物を見ることができます。
歴史
江差町の歴史は、藤原氏が本州から渡来したとされる1189年にその始まりがあるとされ、古い港町としての風格を今に伝えています。
江戸時代のにしん漁と北前船による海上交易で、江差は北海道でも随一の繁栄を極め、さまざまな物資がこの町を通じて北海道にもたらされ、文化や技術の交流の場となりました。
明治時代に入り、北前船がもたらした繁栄の時代は終焉を迎えましたが、今日でも江差追分や姥神大神宮渡御祭などの文化遺産がその魅力を伝えています。
また、幕末に江差沖で座礁沈没した軍艦「開陽丸」の復元により、歴史のロマンを感じさせるスポットとなっており、多くの観光客や歴史愛好家がその地を訪れています。
北海道最古の祭り「姥神大神宮祭り」
北海道で最も古いと言われている姥神大神宮祭りは、壮大な歴史を持つ渡御祭です。
この祭りは、宵宮祭や御霊代奉遷祭を始めとする一連の儀式が、8月9日から11日にかけての3日間で繰り広げられます。
特に注目すべきは、宝暦年間に作られた貴重な「神功山」や船の形をした「松寳丸」など、13台の山車が各町内会から繰り出す様子です。
これらの山車はそれぞれ異なる祇園囃子の音色に乗って町を巡り、見る者を魅了します。
この祭りは、北海道の文化遺産であり、日本初の北海道遺産にも関連する重要な文化財としても認定されており、地域の誇りとも言える伝統行事です。
1774年に建てられた姥神大神宮
江差山車会館の展示ホール
江差の文化と歴史に根差した「開陽丸」
江差町にある開陽丸記念館は、幕末の動乱期に活躍した軍艦「開陽丸」を再現した施設です。
開陽丸は1863年にオランダで建造が始まり、3年後の1867年3月に日本へと届けられました。
徳川幕府の崩壊後、徳川家の家臣たちは船を北海道へと持ち去りました。
1868年(明治元年)11月、榎本武揚率いる部隊が開陽丸に乗って箱館へ到着し、五稜郭へと進んだ後、江差沖で支援活動を行いましたが、暴風雪により座礁し、約10日後に沈没しました。
この船の沈没から100年以上経った1975年(昭和50年)、海底の発掘調査が始まり、多数の遺物が発見されました。
開陽丸記念館では、発掘された約33000点の遺物のうち、3000点以上が公開されており、大砲、拳銃、医療器具、食器、誤って彫られた葵の紋など、多くの興味深い品々が展示されています。
法華寺
江差町にある法華寺は、約480年前の上ノ国で創立された後、1665年に江差に移転し、1721年に現在の本堂が建立されました。
室町時代から続く荘厳な建築美を今に伝えるこの寺院は、300年を超える歴史を持つ檜山奉行所の正門が山門として使用されており、北海道で最も古い建造物の一つとされています。
特に注目すべきは、本堂の天井に描かれた「八方にらみの龍」で、これは日本文人画の第一人者である池大雅の作とも伝えられています。
仏画や屏風を含む多くの貴重な古美術品も法華寺には保存されており、文化的価値の高い見どころが満載です。
旧檜山爾志郡役所
旧檜山爾志郡役所は、過去の時代を今に伝える貴重な西洋建築で、「いにしえ街道」沿いの見晴らしの良い高台にあります。
明治20年(1887年)に、檜山郡と爾志郡の行政の中心としての役割を果たすために建設されました。
その後も江差警察署や江差町役場分庁舎として利用されるなど、長い間にわたって公共の建物としての役目を担い続けてきました。
現在は、北海道に残る数少ない郡役所建物としてその存在が特筆されており、平成4年(1992年)3月31日には北海道の有形文化財に指定されました。
平成8年(1996年)から始まった2年間の丁寧な修復工事を経て、平成10年(1998年)より一般に公開されており、歴史的建造物として多くの訪問者を迎えています。
観光
かもめ島
檜山道立自然公園の特別区域に指定された島で、上空から見るとまるでかもめが羽を広げた形をしています。
島への入り口には、江差沖で座礁沈没した幕末の軍艦「開陽丸」の実物大レプリカがあり、訪れる人々を迎えています。
夏には美しい海水浴場が賑わい、家族連れやカップルで賑わうほか、島内を巡る遊歩道や展望灯台、幸せになる鐘などを巡る散策路も整備されています。
特に、日本夕陽百選にも選ばれた夕陽の眺望は、ロマンチックな雰囲気を醸し出し、訪れる人々にとって忘れがたい思い出を作り出すでしょう。
道の駅 江差
江戸時代の風情を残す江差にある「道の駅江差」は、平成5年に設立された北海道南部で最も歴史のある道の駅で、訪れる人々を温かく迎えています。
繁次郎像の台座には「笑え、わらえ へば ええごとある」と刻まれ、そのユーモラスな表情が、来訪者に笑いと癒しを提供してきました。
この「道の駅江差」の売店が入る施設の規模は8畳ほどと小さく、隣接するトイレの建物と比較しても小さいものの、訪れる方々からは「江差より小さい道の駅はない」との評価を受け、その小ささを逆手に取って「自称日本一小さい道の駅」としてアピールしています。
リニューアルを経て、そのコンパクトながらも充実したサービスで、来訪者に大きな満足を提供し続けていることで知られています。
グルメ
手打ちそば 和味
地元産と国内産の素材にこだわり、添加物や化学調味料を使用しない健康に良い美味しいお蕎麦を提供しています。にしんそばのにしんは、店主が1週間かけて作る自家製の甘露煮で1日80セット程提供されており、地元住民だけでなく、町外から多くのお客さんが訪れるため、売り切れ覚悟の人気のメニューです。
店内は、南道の杉を使った内装で、杉の温かみが感じられる落ち着いた雰囲気を楽しめます。
ラッキーピエロ
ラッキーピエロは、北海道函館市を中心に展開するハンバーガーチェーンで、ラッキーピエロ江差入口前店では「ローマの休日」で有名なオードリー・ヘップバーンをテーマにしたエレガントな店内が楽しめます。
ラッキーピエロの魅力は、レジで注文を受けてから作り始める「オーダーメイドシステム」と、地元の食材を積極的に使用した新鮮なメニューです。
一番人気はご当地バーバー日本一に輝いた「チャイニーズチキンバーガー」ですが、ボリューム満点のトンカツハンバーグステーキや肉汁たっぷりのから揚げがトッピングされた自家製カレーも人気です。
五勝手屋本舗
五勝手屋本舗は、1870年(明治3年)の創業以来、伝統の和菓子を丹念に手作りしています。
羊羹は「一日一釜」の方針で、豆と寒天、砂糖を組み合わせて一日かけて練り上げます。
羊羹をはじめ、最中やカステラ、季節の和菓子なども取り扱っており、二階には休憩スペースがあります。
五勝手屋本舗の名前は、江戸時代後期に五勝手村(現在の江差の一部)で収穫された豆を使ったお菓子作りから来ており、「コカイテ」すなわち「波の立つ場所」を意味するアイヌ語に由来しています。